ファッションがわからないよ~

ファッションがわからない。俺のファッションに対する抵抗感は小学生の時に生まれた。ある日。昼ごはんの時、この中で○○な人は誰?みたいな話題が始まった。その中で、何気なく「この中で一番服がダサい人は??」みたいな問いが発せられた。指をさすシステムだったため、せーの!のコールとともに指が向けられる。その時、一番多く向けられたのは俺だった。真夏のジャンボリー。ってか俺以外満場一致だった。衝撃走る。

時は経ち中高生になった。幸い中高とも制服のある学校だったため、平日は制服。土日はジャージで過ごす。それでもたまに遊びに行くときの服装はわからなかった。たぶんダサかったけど。

そして大学に入学する。

 中高制服ジャージの僕は、気づいたら私服をほとんど持っていなかった。しかもこれから暮らすのは東京。ファッションセンスまみれの街。今まで大分の片田舎においてさえファッションセンス最下層だった僕が東京を歩いていたら、本当に大変なことになる。まず女子高生とすれ違った後、爆笑される。これ本当に怖い。JKの集団は怖い。次に都会のチャラい人間。ファッションセンスの塊の彼らは東京のファッション平均値を下げる人間を許さない。おそらく殴られる。

ただ何が正しいのかわからない。誰のような服が着たい、とかもないし。悩んだ結果俺は「無難」を目指すことにした。上、白シャツ。下、黒ズボン。これを1着ずつ買った。するとこういうことになる。

 当たり前だが東京で街を歩いて殴られない服装を1着しかもっていないため、出歩くときは毎回それを着ることになる。もちろん解決を試みた。渋谷に1人で服を見に行ったのだ。だが、

 俺が服を手に取った瞬間、周囲の全員が大爆笑するかもしれない、という恐怖感により服の購入を断念。「おめ~にその服は似合わね~よ~」って言われて奪われる可能性もある。迫害。

その後、友人とともに行くことでとりあえず殴られても殴り返せる状況を作ることには成功。さすがに二人同時では殴られないでしょ...タイマンを挑まれるだろうという怠慢により無難な服の購入に成功。でもやっぱ渋谷怖い。ぴえん。

ただ無難な服には難点がある。それはめっちゃかぶること。とりあえずわからんから、という理由で服を購入した奴ら、みんな同じような服。普通にこれはちょっと嫌だ。よって無難でない服も用意する必要が出てきた。ただ何がいいのかはわからん。

しかしここ数日、

 King Gnuの服めっちゃかっこよくね?ってなった。ここは進歩。Sympo。たぶん彼らの着る服は無難とかではない。はず。ただ俺に似合うかはわからん。髪型と眼鏡もこれまた無難なんだからさ。コンタクトにしてから考えるか~~~

ファッションセンスに自信あるやつに選んでもらって着るのが一番早いよ。